イタリア語学習4回目、今回は名詞について学習していきましょう。
イタリア語の名詞 -Sostantivo-
日本語や英語にはありませんが、イタリア語の名詞(Sostantivo)は”男性名詞 (maschile)”と”女性名詞 (femminile)”にわけられます。元々性別のあるものはそれに従いますが、無生物の場合は頑張って覚えるしかありません。ただ、闇雲に覚える前にまずは以下の表を見てみましょう。
男性名詞 | 女性名詞 |
bambino | bambina |
signore | signora |
marito | moglie |
amico | amica |
gatto | pecora |
riso | pasta |
pesce | carne |
さて、何かに気が付きましたか?そう、実は男性名詞の方は”o”、女性名詞の方は”a”で終わるものが多いんです。法則がわかってしまえば簡単ですね!
ただし”e”で終わるものは男性女性どちらもあるので、これは覚えるしかありません。”-zione”や”-sione”で終わるものは女性名詞であることが多いですね。
また、イタリア語の名詞は単数形(singolare)と複数形(plurale)で綴りが変わってきます。先程の例は全て単数形を挙げましたが、複数形にするとどうなるのでしょうか?以下の表を見てみましょう。
男性名詞 | 女性名詞 |
bambini | bambine |
signori | signore |
mariti | mogli |
amici | amiche |
gatti | pecore |
risi | paste |
pesci | carni |
いかがですか?”o”で終わるものは”i”に、”a”で終わるものは”e”に、”e”で終わるものは”i”に語尾が変化していますね。例えば”1人の男の子”なら”un bambino”、”2人の男の子”なら”2(due) bambini”、また”1人の女の子”なら”una bambina”、”3人の女の子”なら”3(tre) bambine”のようになります。
また、単数形と複数形で語尾が変化しない単語も存在し、これは”città”や”caffè”のようにアクセントで終わる単語が該当します。
数形容詞 (aggettivo numerale)
名詞と共に必要となるので、ここで基本的な数形容詞を見ていきましょう。
基数形容詞 (aggettivo numerale cardinale)
1:uno (un, una, un’) | 11:undici | 30:trenta |
2:due | 12:dodici | 40:quaranta |
3:tre | 13:tredici | 50:cinquanta |
4:quattro | 14:quattordici | 60:sessanta |
5:cinque | 15:quindici | 70:settanta |
6:sei | 16:sedici | 80:ottanta |
7:sette | 17:diciasette | 90:novanta |
8:otto | 18:diciotto | 100:cento |
9:nove | 19:dicianove | 1000:mille |
10:dieci | 20:venti | 10000:diecimila |
”1”のみ名詞によって形が変わりますが、詳しくは次回”不定冠詞”についての中で解説していきます。数字として数えるのであれば”uno”で大丈夫です。他の数詞は変化しませんのでそのまま覚えてしまって問題ありません。
序数形容詞 (aggettivo numerale ordinale)
1°:primo | 11°:undicesimo |
2°:secondo | 12°:dodicesimo |
3°:terzo | 20°:ventesimo |
4°:quarto | 21°:ventunesimo |
5°:quinto | 30°:trenresimo |
6°:sesto | 40°:quarantesimo |
7°:settimo | 50°:cinquantesimo |
8°:ottavo | 100°:centesimo |
9°:nono | 1000°:millesimo |
10°:decimo | 2000°:duemillesimo |
序数については10番目までは表のように不規則ですが、11番目以降は基本的には基数形容詞の最後の母音を消して”-esimo”を付けます。また序数の語尾は付く名詞の性別によって変化し、男性名詞の場合は”o”、女性名詞の場合は”a”と変化します。数字で表す際の右上の”°”部分についても男性名詞の場合は”o”、女性名詞の場合は”a”となりますので注意してください。
数形容詞の注意事項
- 21から99までの数字は、”22 (ventidue)”や”26 (ventisei)”のように10の位の数に1の位の数をくっつけます。ただし例外があり、1の位がunoとottoの際は”21 (ventuno)”、”28 (ventotto)”のように10の位の数の最後の母音が省略されます。また23以上の3で終わる数についてはeにアクセント記号が付き”23 (ventitré)”のように表記されます。
- 100 (cento)が80 (ottanta)とくっつく場合、180 (centottanta)とoが1つ省略されます。
- 1000 (mille)の複数形は”mila”となります。
- 小数点はピリオドでなくコンマ(virgola)で表記します。例えば3.14であれば”3,14”と表記し、”tre virgola quattrodici”と読みます。
- 分数の場合、分子を基数、分母を序数で表します。分子が複数の場合は分母も複数になるので注意してください。例えば1/3であれば”un terzo”、1と2/3であれば”uno e due terzi”となります。
練習問題
最後に
さて、イタリア語の名詞について少し説明してきましたがいかがでしょうか?日本語や英語には名詞の性別がないので少しややこしいかもしれませんね。最近は”LGBTの方にはどう対応すればいいのか?”、”Xジェンダーの方なんてどちらでもないからどうすれば…”みたいな話も聞いたりします。
元々ラテン語に男性名詞/女性名詞/中性名詞があって、歴史が流れるうち中性名詞が男女それぞれに振り分けられて…といったようなことがあったという話を以前聞いたので、そのうち名詞の性別自体無くなってもおかしくないかもしれませんね。
とはいえイタリア語ではまだ男性名詞と女性名詞は現役です!皆さん頑張って覚えていきましょう。次回は不定冠詞について書いていく予定です。
コメント
[…] 以上、簡単な挨拶表現のご紹介でした。次回からもう少し本格的なイタリア語学習に入っていこうかと思います! […]