【簡単!独学イタリア語】第7回 be動詞/have動詞 -essere/avere-

イタリア語

イタリア語学習第7回、今回は動詞”essere”と”avere”について勉強していきましょう。

イタリア語の動詞

イタリア語の動詞は、それぞれが人称や時制等に合わせて変化し、これを”動詞の活用”と言います。今回ご紹介する”essere”や”avere”についても同じく活用がありますが、今回はベーシックな”直説法現在形”の活用を学んでいきましょう。

”現在形”という言葉については、英語でも学習したことがあるかもしれませんので何となく理解いただけるかと思います。
”直説法”というのは、文章や会話で表現する際のスタンスで、イタリア語では”直説法””命令法””接続法””条件法”の4つがあります。詳しくは後々少しずつご紹介していきますので、今は”ふむふむ、全部で4つあるんだな”程度に覚えておいてもらえれば大丈夫です。

今回の”直説法”とは最も基本的な形で、事実を客観的に述べる際に使われます。例を挙げると”彼はイタリア人です”や”私は日本語を話します”等ですね。

動詞”essere”

essereとは、英語で言うところの”be動詞”にあたります。

essereの活用 (直説法現在形)

不定詞essere
io (1人称単数形)sono
tu (2人称単数形)sei
lui, lei, Lei (3人称単数形)è
noi (1人称複数形)siamo
voi, Voi (2人称複数形)siete
loro (3人称複数形)sono
”essere”の不定詞と直接法現在の活用

上がessereの直説法現在形における不定詞と活用です。不規則な変化なので丸ごと覚えてしまいましょう。また、3人称単数形の”è”はアクセント記号を忘れないように注意してください。

例文と主語の省略

それでは先程の活用を踏まえた上で、例文をいくつか見てみましょう。

  • (io) Sono giapponese. / 私は日本人です。
  • (tu) Sei giapponese. / 君は日本人です。
  • (lui, lei, Lei) È giapponese. / 彼(彼女/あなた)は日本人です。
  • (noi) Siamo giapponesi. / 私達は日本人です。
  • (voi, Voi) Siete giapponesi. / 君たち(あなた方)は日本人です。
  • (loro) Sono giapponesi. / 彼ら(彼女ら)は日本人です。

例文では()内に主語が省略されているのがわかりますね。実はイタリア語は人称で動詞の活用がわかる場合、主語を省略してしまうことが大半です。強調したい場合や動詞で区別がつかない場合は主語を付ける必要があります。

動詞”avere”

avereは英語で言うところの”have”にあたり、”〜を持っている”という意味になります。

avereの活用 (直説法現在形)

不定詞avere
io (1人称単数形)ho
tu (2人称単数形)hai
lui, lei, Lei (3人称単数形)ha
noi (1人称複数形)abbiamo
voi, Voi (2人称複数形)avete
loro (3人称複数形)hanno
”avere”の不定詞と直接法現在の活用

上がavereの直説法現在形における活用です。不規則な変化なので丸ごと覚えてしまいましょう。”持っている”という動詞以外にも、文法上avereを使用することが頻繁にありますので、これを覚えないことには学習がストップしてしまいます。

またイタリア語では発音しない”h”が含まれていますので注意しましょう。1人称単数形から順番に、”オ”、”アイ”、”ア”、”アッビアーモ”、”アヴェーテ”、”アンノ”と読みます。

例文

  • (io) Ho 19 anni. / 私は19歳です。
  • (tu) Quanti anni hai? / 君はいくつ?
  • (lui, lei, Lei) Ha mal di testa. / 彼(彼女/あなた)は頭が痛いです。
  • (noi) Abbiamo fame. / 私達はお腹が空いています。
  • (voi, Voi) Avete sonno? / 君たち(あなた方)は眠い(ですか)?
  • (loro) Hanno sete. / 彼ら(彼女ら)は喉が渇いています。

何か気が付きましたか?上の例文は”〜を持っている”以外の意味としてavereが使われているパターンを挙げています。”年齢を述べる”、”どこかが痛む”、”空腹/眠気/喉の乾き等を訴える”等にもavereが使われ、日常会話中にもよく出てきますので覚えておきましょう。

また、先ほども書いたように例文の()内に主語が省略されていますね。もちろん、強調したい場合や動詞で区別がつかない場合は主語を付ける必要があります。

敬称”Lei” ”Voi”

先程の活用表で、3人称単数形”Lei”、2人称複数形”Voi”と頭文字が大文字になるものがありました。これはどちらも敬称で、”あなたは”、”あなた方は”という意味になります。本来敬称の複数形は3人称の”Loro”になるのですが、こちらはかなり堅い表現で、高級レストラン等でウェイターさんが使うことがある程度で一般的にはほとんど使われません。

通常敬称は文中でも大文字から書き始めますが、近年は小文字で書かれるケースも増えています。この場合は前後の文脈で敬称か親称かを判断するしかありません。

最後に

いかがでしたか?avereもessereもよく使う動詞ですので、基本の直説法現在形は真っ先に覚えてしまいましょう。次回は規則動詞を紹介していく予定です。

コメント

  1. […] 前回も書いたように、例文の()内に主語が省略されていますね。もちろん、強調したい場合や動詞で区別がつかない場合は主語を付ける必要があります。 […]

  2. […] 前回も書いたように、例文の()内に主語が省略されていますね。もちろん、強調したい場合や動詞で区別がつかない場合は主語を付ける必要があります。 […]

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