【ファン急増中!?】謎のダークヒーロー”Fleximan”【ドライバー歓喜!?】

小ネタ

皆さんは、イタリアで話題になっている”Fleximan”をご存知だろうか?Fleximanの正体は、実は今もまだわかっていない。しかも、現在進行系でFleximanはイタリア国内で増殖しているらしい。

”Fleximan”って何者?

さて、始めに”Fleximan”とはどういったヒーローなのかを説明していこう。

まず、”Fleximan”の名前の由来は、ドイツの老舗高品質電動工具メーカー”FLEX(フレックス)”社である。この会社の電動工具を武器として使っている様子から”Fleximan”と呼ばれるようになった。

電動工具を武器として使うってどういうこと?と思われるだろう。私も始めは意味がわからなかった。

かいつまんで言うと、”Fleximan”はフレックス社の電動工具を使ってとある”モノ”を破壊する活動をしているダークヒーローだ。とあるモノとはズバリ、道路沿いに設置されている”スピードカメラ”である。

イタリアのスピードカメラ ”Autovelox”

イタリアのスピードカメラは”Autovelox (アウトヴェロックス)”と言う。

通常は道路を走っていてたまーに見かけるかな〜くらいなのだが、場所によっては100メートル毎に設置してあるのかな?と思うほどたくさん設置されているとこともあり、車社会のイタリアではこのアウトヴェロックスに対してヘイトが溜まっている。

もちろん本来アウトヴェロックスは安全のために設置されているものではある。が、キノコが生えるかのように本来必要ないと思われる場所に数多く設置されていたり、ドライバーから見えにくいところに罠のように設置されていたりすると、スピード違反の罰金で儲けようとしていると見られがちなのだ。

また、きちんと法定速度等を守っていれば当然罰金とは無縁だが、イタリアではせっかちな人間が多いのか、例えば70km/h制限の道であっても90km/hで走行している車もかなり多い。何なら速度を守っていると後続車に舌打ちされるまでもある(苦笑)

こういった背景もあり、アウトヴェロックスはイタリアで異様なまでに嫌われているのである。

ダークヒーロー”Fleximan”の登場

Fleximanが初めてイタリアに現れたのは2023年の5月。北イタリア、ヴェネト州のロヴィーゴというところでデビューを果たした。

当初は特に名前も付いておらず、よくあるニュースの1つのような扱いであったが、先述のようにアウトヴェロックスへのヘイトが前々からあり、防犯カメラに映ったフレックス社の電動工具でアウトヴェロックスを切断する様子からすぐに”Fleximan”の名が付き、ニュースやSNS等で爆発的に知名度を上げることとなった。ちなみにFleximanは現在までに10台以上のアウトヴェロックスを破壊している。

更に、今ではイタリア各地でFleximanを模倣した”Fleximanコピー”たちも活動を開始している。今のところコピーが確認されているのはエミリア・ロマーニャ州やロンバルディア州、ピエモンテ州と、いずれも北イタリアの方に集中しているらしい。

ちなみにピエモンテ州のコピーは速攻で逮捕されてしまったそうだが、初代Fleximanはまだ正体不明のままである。

犯罪行為ではあるが…

もちろん、Fleximanやそのコピーたちの行為はバッチリ犯罪にあたる。が、イタリア国内の一部の有識者の中にはFleximanを犯罪者としつつも、”これをきっかけに、不必要なアウトヴェロックスの設置に対しての自治体等の反省や抑制を促すかもしれない”との期待を寄せる声も出ていたりもする。

高額な罰金を払うことに不満を抱いているイタリアのドライバーたちにとって、希望の光(?)となっているらしいFleximan。今後の展開にも要注目だ。

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