【マイナー観光ガイド】Bassano del Grappa (バッサーノ・デル・グラッパ)【ヴェネト州ヴィチェンツァ県】

観光

ちょっとマイナーな観光地をご紹介する【マイナー観光ガイド】シリーズ。記念すべき第1回はヴィチェンツァ県の”Bassano del Grappa (バッサーノ・デル・グラッパ)”をご紹介します。

Bassano del Grappaについて

先述の通り、Bassano del Grappa (バッサーノ・デル・グラッパ)はヴェネト州ヴィチェンツァ県にあります。長いので単に”バッサーノ”と呼ばれることも多いですね。人口は約42,000人、面積は約46.79km2です。

ブランデーの一種である”グラッパ”やホワイトアスパラガスが特産品で、陶器製品も有名ですよ。

グラッパ等を売るリカーショップ
バッサーノの陶器専門店

見どころ

Ponte Vecchio / Ponte degli Alpini (ヴェッキオ橋/アルピーニ橋)

バッサーノで一番の有名どころといえば、ブレンタ川にかかる”ポンテ・ヴェッキオ”もしくは”ポンテ・デリ・アルピーニ”と呼ばれる大きな橋。この橋はMonumenti nazionaliという国の記念物として指定されています。

南側から撮影したポンテ・ヴェッキオ

ちょこちょこ修復が行われることもあり、つい最近も結構大規模な修繕工事が行われていました。

西側入口
橋からの景色 (南側)
橋からの景色 (北側)

”ポンテ・ヴェッキオってフィレンツェじゃないの?”と思われる方もいらっしゃるかと思います。

確かにフィレンツェの橋がいちばん有名ですが、そもそも”Ponte (ポンテ)”が”橋”、”Vecchio (ヴェッキオ)”が”古い”で要は”古い橋”という意味なので、実は各地に同じ名前の橋があるんですよ。

Il Poli Museo della Grappa (ポーリ社グラッパ博物館)

先述の通り、バッサーノの特産品の一つである”グラッパ”。無色透明のお酒で、アルコール度数は30-60度です。通常のブランデーと異なり、グラッパはワインを作る際に出るぶどうの搾りカスを発酵させたアルコールを蒸留して作ります。

日本での知名度はあまり高くありませんが、最近はサイゼリヤなんかでも飲めるそうですよ。(味は定かではありませんが…)

実は、バッサーノにはこのグラッパの博物館があるんです。

グラッパ博物館 入口

入口はこんな感じ。先程のポンテ・ヴェッキオの近く(東側)にあります。

階段を上がってすぐのモニュメント

階段を上がると入口と出口が。ショップは出口側にありますが、ここからは入れないので入口からぐるっと回って行きましょう。ちなみに入場料は無料です。

入口。木製のベンチにも社名が入っていてオシャレです
出口。ショップもあります

博物館内は主にグラッパの歴史についての展示となっています。小瓶がたくさん並んでいるコーナーがあるのですが、すごく可愛いですよ。

展示の一部
たくさんの小瓶が置かれたコーナー。ちっちゃくて可愛いです
グラッパの香りを比べられるコーナー。一つ一つ全く異なる香りがするので面白いですよ
店内併設のショップ

出口付近にはショップも併設されていて、お土産やプレゼントにもぴったり。ただし度数が高いので、贈る相手のアルコール耐性を考慮して購入してくださいね。

Il Poli Museo della Grappa インフォメーション
・Webサイト:https://www.poligrappa.com/ita/geografia/poli-museo-grappa-bassano.php
・営業時間:9:00〜19:30
・営業日:年中無休 (1月1日、イースター、12月25日は閉館)
・料金:入場無料 (試飲付きプランは1人辺り3.5€)
・住所:Via Gamba (Ponte Vecchio) 6, Bassano del Grappa (VI)
・tel:+39 0424 524426
・E-mail:bassano.museo@grappa.com

Grapperia Nardini (グラッペリア ナルディーニ)

Grapperia Nardini 店内

北イタリアで”アペリティーヴォ”といえば、”スプリッツ(Spritz)”や”プロセッコ(Prosecco)”ですが、バッサーノでは”メッゾエメッゾ(Mezzoemezzo)”というものが定番です。

メッゾエメッゾ。紙コップだったりグラスだったり、提供容器はマチマチです

このメッゾエメッゾを製造販売しているのが”Nardini(ナルディーニ)”というブランドで、先程ご紹介したポンテ・ヴェッキオの東口すぐの所にグラッペリアがあります。

Grapperia Nardini 外観

もちろん定番・有名メニューはメッゾエメッゾです。お酒好きの方はぜひ一度試してみてくださいね。

2024年は創業245周年だそうです

Grapperia Nardini インフォメーション
・Webサイト:https://www.nardini.it/i-luoghi
・営業時間:月〜木 8:30〜21:30、金・土日祝 8:30〜22:30
・住所:Ponte Vecchio 2, 36061, Bassano del Grappa (VI)
・tel:+39 0424 227744

Libreria Palazzo Roberti (リブレリア・パラッツォ・ロベルティ)

1998年にオープンした書店”リブレリア・パラッツォ・ロベルティ”。実はこの書店は17世紀の貴族の宮殿を修復/改装しており、世界で最も美しいと言われる書店の1つなんです。

Libreria Palazzo Roberti 外観

3階建ての造りで、1階と2階は書店、3階は複数の部屋とホールがあり、ミーティング、カンファレンス、クラシック音楽コンサート、写真展などが都度開催されています。特にホールの壁のフレスコ画は圧巻なので、興味のある方は是非チェックしてみてください。

イタリアの書籍を手に取ってみたい方も是非。とても大きな書店なので取り扱いジャンルも多いですよ。

Libreria Palazzo Roberti インフォメーション
・Webサイト:https://www.palazzoroberti.it/it/palazzo_roberti
・営業時間:火〜土 9:00〜12:30 15:30〜19:30、日 10:30〜12:30 15:30〜19:30、月曜日定休
・住所:Via Jacopo Da Ponte, 34, 36061, Bassano del Grappa (VI)
・tel:+39 0424 522537
・E-mail:info@palazzoroberti.it

Bottega del Pane Beltrame (ボッテガ・デル・パーネ・ベルトラーメ)

ボッテガ・デル・パーネ・ベルトラーメはバッサーノのリベルタ広場にあるパン屋さんです。ちょこちょこテレビに出ているためか、列ができていることも多いお店です。

Bottega del Pane Beltrame 入り口。飾り付けは季節ごとに変わります

パンだけでなくクッキー等のお菓子や切り売りのピッツァ、バッサーノ等の伝統的なお菓子が販売されています。

商品のラインナップは色々。もちろん店内にも沢山あります

営業時間は朝から夜までと長いですが、お昼休憩の時間があるので、訪問時は注意してくださいね。

Bottega del Pane Beltrame インフォメーション
・Webサイト:https://www.bottegadelpane.com/home.html?version=it
・営業時間:月〜水・金 8:00〜13:30 15:30〜20:00、木・土 7:30〜13:30 15:30〜20:00、日 9:00〜13:30 14:30〜20:00
・住所:Piazza Libertà, 25, 36061, Bassano del Grappa (VI)
・tel:+39 0424 522119
・E-mail:info@bottegadelpane.com

その他の見どころ

Municipio (ムニチピオ)

Municipio 入口

Municipioとは日本でいうところの市役所です。イタリアの市役所はアンティーク建築のものも多く、バッサーノもその1つです。

外観
4ヶ国語で解説もついています
テラスからはリベルタ広場が一望できます

Parco ragazzi del ’99 (パルコ・ラガッツィ・デル 99)

並木道
広場。遊具や売店もあります

街の中心から少し離れますが、お子様のいる方やちょっと一休みしたい際におすすめなのがこの公園です。広々とした園内で走り回るもよし、ベンチに座って一休みするもよし、売店で軽食を買って芝生の上で食べるもよし…。ちなみに売店は9:30〜19:00の時間で営業しています。

Bassano del Grappaへのアクセス

レンタカーを借りている等あれば別ですが、電車が一番わかり易いです。場所によっては、少ないですがバスも出ています。

バッサーノ・デル・グラッパ駅が最寄りとなり、ヴェネツィアやパドヴァから約1時間半ほどで到着します。ただし電車の本数が少ないので注意してください。

最後に

いかがでしたか?たまには有名どころ以外にも行きたいな〜と思った時に参考にしてもらえると嬉しいです。

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