【年間12日】イタリアの祝日 -Festività italiane-

イタリア文化

祝日、多い?少ない?

突然ですが、実は世界的に見ると日本は祝日の多い国だとご存知でしたか?世界で一番祝日が多いのはネパールで30日ほど、日本は約半分の16日ですが、それでもトップ10に入るくらいの多さです。ではイタリアの祝日は年間何日なのでしょうか?

祝日一覧

答えは年間12日。これに街ごとの祝日がプラスされます。祝日によってはお祭りやパレードが開催されることもあり、見ごたえがありますよ。また、ponte(ポンテ)といって、飛び石休になっている時は間の平日も休みにして連休にする文化もあります。
祝日によってはお店やレストラン、美術館等が閉まっていることも多々あります。イタリアを訪れる際は、事前に祝日有無や目的地の営業情報等をしっかり確認しておくことをおすすめします。

1月1日 -Capodanno(カポダンノ)/Primo Giorno dell’Anno(プリモ ジョルノ デッランノ)-

いわゆる元旦です。ちなみに1月1日を元日と定めたのはイタリア(正確にはローマ教皇)だそうです。前日の大晦日(12月31日)から友人や家族とパーティーや食事会を開き、日付が変わったら花火を上げてお祝いします。
日本では花火といえば夏なイメージがありますが、イタリアでは最も花火が使用されるのがこのカポダンノの日だそうです。この花火、酔っ払った状態であったり友人同士でふざけ合ったりして危険な使い方をするケースも多く、毎年ニュースになっています。火傷くらいなら可愛いもので、体の一部を欠損するような重症を負ったり死亡者が出る事案も少なくありません。日本の皆さんは十分わかっていらっしゃるかとは思いますが、花火の取り扱いには十分注意しましょうね。

1月6日 -Epifania(エピファニア)-

日本語では主顕節、公現祭と訳されています。この日はイエスキリストの誕生を祝って、東方の3人の博士がキリストの元へ辿り着いた日とされています。この日は子どもたちに靴下型の袋に入ったお菓子セットをプレゼントする文化があり、クリスマスに続いて非常に楽しみにしている子が多いですね。
この日以降クリスマスの飾りも片付けられ、長いイタリアのクリスマスシーズンは終了となります。

3月- 4月(毎年変動) -Pasqua(パスクワ)-

復活祭(イースター)です。日にちは毎年変動し、またキリスト教の宗派によっても異なりますが、イタリアを始めとするカトリックでは”春分の日以降の、最初の満月の日の次の日曜日”とされています。
日本ではイースターバニーやイースターエッグが有名ですが、イタリアでは”コロンバ”というハトの形(には見えないのですが…)をしたお菓子が定番です。

3月-4月(毎年変動) -Lunedì dell’Angelo(ルネディ デッランジェロ)/Pasquetta(パスクエッタ)-

イースターの翌日です。特別なイベントがあるわけではありませんが、”慌ただしい復活祭も終わったので、翌日は1日ゆっくり過ごしましょうね”という日です。家族や友人などとピクニックに出かける方が多いです。

4月25日 -Anniversario della Liberazione(アンニヴェルサーリオ デッラ リベラツィオーネ)-

イタリアの解放記念日です。日本の終戦記念日に近いですが、正しくは”ドイツ軍に支配されていた北イタリアが解放され、自由を手にした日”となります。そのためイタリア北部の都市では、パレードなどのイベントが行われる所もあります。

5月1日 -Festa del Lavoro(フェスタ デル ラヴォーロ)-

メーデー(労働者の日)ですね。日本とは違い、イタリアでは祝日となります。”労働者”の祝日ではありますが、お店などは普通に開いています。昔はお休みしている所も多かったそうなのですが、時代の流れでしょうか…。

6月2日 -Anniversario della Repubblica(アンニヴェルサーリオ デッラ レプッブリカ)-

共和国記念日です。第二次世界大戦後に王政を廃止し、共和制となることを国民投票によって決定した日(1946年6月2日)を祝福する祝日です。ローマでは祝典、軍隊パレードや音楽会等が開催され、その他の都市でも各種のイベントが開催されます。

8月15日 -Ferragosto(フェッラゴスト)-

聖母被昇天祭と訳されます。イエスキリストの母である聖母マリアが天に昇り召された日を記念した祝日です。イタリアの夏休みはこの日を中心に設定されていることが多く、前後1-2週間くらいはお店(特に個人営業店舗)等も閉まっているケースが大半です。日本ではお盆休みの旅行シーズンにあたりますので、もしこの時期にイタリア旅行をされる方は必ず目的地が営業しているかどうか事前に調べておきましょう。最近はインターネット(公式サイトやGoogleマップ等)に休業について載せている所も増えていますが、まだまだアナログな部分の多いイタリアですので、お店のシャッターに夏季休暇のお知らせの張り紙1枚、ということも多々あります。

11月1日 -Tutti i Santi(トゥッティ イ サンティ) / Ognissanti(オンニッサンティ)-

諸聖人の日(万聖節)と訳されます。カトリックの祝日の一つで、全ての聖人と殉教者を記念する日です。続く11月2日は”死者の日(万霊節)”と呼ばれています。日本で言うところの”お盆”のような日で、イタリアの方々はミサに参加したりお墓参りをしたりします。

12月8日 -Immacolata Concezione(インマコラータ コンチェツィオーネ)-

主に聖母受胎祭と訳されます。カトリックの多いイタリアでは非常に重要な祝日の1つです。聖母マリアがその母親であるアンナに宿ったことを記念する日で、イタリアではクリスマスシーズンの始まりとなります。

12月25日 -Natale(ナターレ)-

クリスマスですね。皆様御存知のように、イエスキリストが誕生したとされる日です。この日は家族親戚一同でミサに参加したり食事会と開いたりして過ごします。

12月26日 -Santo Stefano(サント ステファノ)-

キリスト教における最初の殉教者である聖ステファノを讃える日とされています。この日もイタリア人はクリスマス同様家族等とゆっくり過ごしていることが多いですね。

余談

イタリアではこの祝日に加えて8月中頃を中心に通常3週間ほどの夏季休暇、年末年始にクリスマス休暇があります。夏季休暇は一斉に皆が休むため特に各地混雑するのですが、最近では7-9月の間で取得できるところも増えてきており比較的混雑解消されつつある印象です。

最後に

以上、イタリアの祝日の紹介でした。カトリック教徒が多いこともあり、日本の祝日と比べると宗教関連の祝日が多いですね。世界には他にも色々な祝日がありますので、もし興味があれば調べてみてくださいね☆

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